本文へスキップ
観光案内板
八坂神社

 鎮座地 富山市八ケ山30
 祭神  素盞鳴尊(すさのおのみこと)
 祭礼  春祭り 4月29日
      秋祭り 9月15日
由緒・沿革
  針原集落(現・八ヶ山)の氏神として古くから祀られている宮で、創建は文政2年(1819年)7月である。
 寛永元年(1624年)より牛ヶ首灌漑用水の開鑿が始まった。 その頃神通左岸の平地は川の氾濫で農耕もできない原野であった。八ヶ山や婦負郡の村々は古江(牛ヶ首用水)からの分水と新江用水の開鑿を請願し承応3年(1654年)難工事が完成した。これにより新田の開発が進み、村のかたちを整えていった。
 呉羽丘陵の北端から拡がる原野を水田とする熱意が、開墾の神といわれる素盞鳴尊を勧請し祀った。御神体は自然石で男根ようである。後に一尺余りの石像をも共に安置した。 

 

 秋祭りには恒例の相撲大会が賑々しく行われる。伝説(泉達録)によると、開墾の最中、ある兄弟が瑠璃(濃い青色の宝石)の牛頭を掘り出した。その後、弟は養子となり村を出るが、瑠璃を持つ兄の家が栄えたのを妬み、角力で勝った方が瑠璃を持つことにした。しかし弟は勝てず、憐れんだ兄は隔年に蔵することにした。その後、八ケ山に祠(神を祀る小さな社)をつくり、その瑠璃を安置して、村人が角力をとり五穀豊穣を祈るようになったという。
 又、御遷宮祭を行う折、勇み獅子舞が盛大に奉納される習わしがあって有名である。社は三遷(三回の移築)して今に至っている。
 平成8年3月吉日 呉羽山観光協会

【地図】